こんにちは、ユウ(@yuyuhoimin)です。
介護業界で働いて10年目、管理職をしています。
大学時代は福祉学科でその頃から今日まで福祉に関わるいろんな仕事をしてきました。
ぼくも同じように思っていて、二の足を踏んでいたんですがひょんなことから福祉用具専門相談員として働く機会と期間をもらいました。
そして今でも福祉用具専門相談員の人たちとはかなり深くお付き合いがあります。
- ということで今回は、福祉用具専門相談員としてじっさいに働いてみてわかったきついところを8つご紹介しつつ、逆に楽なところや楽しくなるところもご紹介します。
かなりリアルです。
嘘偽りなくご紹介します。
福祉用具専門相談員になろうかなるまいか迷っている人は、この記事を読んで自分に合うか合わないかチェックして決断してください。
「まだあまり福祉用具専門相談員についてわからない‥。」
という人は是非チェックしてみてください。
福祉用具専門相談員のきついところ8選
早速ですがぼくが実際に福祉用具専門相談員として働いてみて痛感したきついところを丸っと紹介します。
- ①:孤独
②:書類の量
③:連携に苦慮
④:ハブられがち
⑤:情報の更新頻度
⑥:成果に一喜一憂
⑦:利用者からの呼び出し
⑧:莫大な利用者の持ち件数
上記のとおりです。
それぞれひとつずつ順番に解説して行きます。
全部実体験ベースでお届けします。
福祉用具専門相談員のきついところ(1):孤独
基本的に1人で、
全部完結させるので孤独です。
ただそこが逆に良いところだったりします。
例えば僕がやっている介護サービスの営業だと自分で完結できません。
依頼が来たら現場とのやりとりが発生して、自分のペースで進めることが難しいです。
そこに憤りを感じることも。
その点1人で全部できるのはノーストレスです。
福祉用具専門相談員のきついところ(2):書類の量
とにかく書類が多かったです。
ただ、会社によってはある程度事務員さんがしてくれるところも。
福祉用具専門相談員のきついところ(3):連携に苦慮
在宅介護サービスは基本的に他職種と連携することが多いです。
それぞれと連携するのに少し疲れを感じたのは僕だけじゃないはず。
また、業者感が強くケアマネ以外の看護師さんから相談や指示をもらうこともしばしば。
福祉用具専門相談員のきついところ(4):ハブられがち
これ結構あるあるだと思うんですけど、担当者会議とかでハブられがちです。
前述したように業者感が強いので。
- 新規のカンファレンスとかだと発言すること結構あるんですけど、それ以外だと空気のように扱われたりすることもしばしば。
福祉用具専門相談員のきついところ(5):情報の更新頻度
ただでさえ用品の細かい情報をひとつずつ覚えていかないといけないのに、次々と新しい商品が開発されて常に研修や情報収集をする必要があります。
1番最初がきついですね。
ただ一度覚えてしまえばそれほど苦じゃないです。
出る商品も決まっているので。
福祉用具専門相談員のきついところ(6):成果に一喜一憂
福祉用具専門相談員はどれだけ新規をとってくるかが重要です。
- 利用者を多く紹介してもらってたくさん介護のレンタル品を出したり、販売して売り上げが成り立ちます。
なので新規が取れなければ落ち込みますし、取れれば嬉しい、そんな感じです。
福祉用具専門相談員のきついところ(7):利用者からの呼び出し
特にレンタル品を貸し出したあと。
貸したら終わりではなく、利用者から使い方や不具合の連絡を頻繁に受けることも。
- 1日に何回も呼び出されてそれで他の仕事ができなかったりすることが往々にしてありました。
利用者ありきのお仕事です。
そんな人ばかりではないですが心得ておく必要はあるかと。
福祉用具専門相談員のきついところ(8):莫大な利用者の持ち件数
1人の福祉用具専門相談員の持つ件数が300件を超える会社もあります。
これは想像を絶する数字です。
訪問入浴は3人で回るチームなので少なくとも3人以上はスタッフがいます。
ところが福祉用具専門相談員は基本的に1人。
会社によって制限を設けるところもありますが、それくらい持っているところがあるのも事実です。
現役福祉用具専門相談員の赤裸々な声
現職の方と、福祉用具専門相談員に関わる人の声をTwitterから紹介して行きます。
現役バリバリの福祉用具専門相談員の声
悲しきかな、病院の方が退院までに用意しといてと言われて用意した歩行器と手すりは全部引き上げになり、退院した日に様子確認して絶対に無いとやばい!!て納品したものが全部採用😇何が言いたいかって、もうちょっと在宅の福祉用具専門相談員を信用してほしいです(笑)
— さとゆか@福祉用具 (@tori5084964) March 2, 2022
両手を骨折してしまっているご利用者、寝起きはご家族が抱えるようにしていた。
特殊寝台を提案し搬入。口頭での操作説明だけでなく、実際に起こして立ち座りの動作までを一緒に行う。
理解が深まると同時に楽になることを実感頂いた。
理解してもらう為に、実感してもらう。
大切なポイントです。— 福祉用具歴9年目 (@Hukushiyo_g) March 4, 2022
今日は朝から、うちでは珍しい一般在宅のお宅へ。
住宅改修とレンタルと家の改造についての提案をしてきました。
リフォームの施工をしてたこともあるので、色々と提案させてもらい、喜んでいただきました。
— しろめがね @ 介護業界Spreadsheet担当大巨。福祉用具専門相談員。 (@goodhill440) March 4, 2022
おはようございます😃
昨日は新しく導入したソフトのオンライン研修会に参加しました✨
昔は新しいことの吸収に違和感なく取り込めたのですが、どうも吸収力が低下したように感じてしまいました💦
今一度頭をリフレッシュして柔軟に行動できるよう意識し直します😊
本日も宜しくお願いします☺️
— コンシェルジュ福祉用具貸与事業所@部長 (@concierge_chief) March 3, 2022
福祉用具専門相談員に対する声
父の退院後、住宅改修工事の件で福祉用具の方と大工さんと打ち合わせをしたのですが
紹介が遅れて大工さん私のことをずっとケアマネさんだと思い込んでて😂
「工事出来なければ天井からの突っ張り棒で代用出来ますか?」とか踏み込んで聞きすぎてました😂
今日もよろしくお願いします✨
— ヨッシー🚕キズナ介護タクシー川越 (@kizunakaigo) March 3, 2022
今日は福祉用具さんが利用者宅で研修会を開いてくださり、ヘルパーと一緒に参加してきました😊
福祉用具もどんどん新しいものが出てくるので、正しい知識と使い方を実際に教えていただけるのは勉強になりますね👨🎓— ホームケア土屋 関東 (@tcy_kanto) February 25, 2022
福祉用具業者の方にはいつも助けられています!転居の時、手すりの移動だけのはずが引越し業者のように汗だくで荷物運びを手伝ってくれたり、ドラえもんの四次元ポケットのように、車から何でも出てきてご利用者に色々提案してくれたり!何よりもみんな笑顔がさわやか!いつも楽しく仕事ができます!
— ポテト (@pj14s6YN8hVTAer) March 4, 2022
福祉用具専門相談員は会社次第
ここまで福祉用具専門相談員のきついところと、リアルな声をお届けしましたが正直会社次第で大きく変わります。
- 前述したようにA社では利用者を1人で300件もっていて、B社では1人あたりMAX100名までと決めていたりすることはザラです。
当然前者の方が管理も大変ですし、工数もかかります。
また、給与体系や労働環境も大きく異なりますので、もし今からやってみたいという方はしっかりとした会社を選ぶようにしてください。
その際は転職エージェントをマストで利用してください。
転職の成功率が劇的に変わります。
介護系に強い転職エージェントは下記のとおりです。
福祉用具専門相談員の楽なところ
続いて福祉用具専門相談員として働く中で、楽だなと感じたところが下記のとおりです。
- その①:サービス提供はしないところ
その②:契約とかは割と楽なところ
その③:卸業者の存在
こちらもそれぞれ深堀りして行きます。
福祉用具専門相談員の楽なところ(1):サービス提供はしないところ
現場で働く介護職員とちがって、利用者に触れることはほぼありません。
その分、リスクや負担も少ないです。
なので現場でのサービス提供と比較するとかなり楽です。
介護職員を経験してから福祉用具を体験するとかなり実感すると思います。
福祉用具専門相談員の楽なところ(2):契約とかは割と楽なところ
福祉用具専門相談員となると、利用者との契約が業務の多くを占めるようになります。
ただ契約自体はかなり楽なことが多いです。
- これは決して高齢者だから余裕とか言ってるわけではありません。
契約するのはほとんどその家族であったりする場合が多いので。
ではなぜ楽なのか?
それは「介護」そのもののイメージがクリーンだからです。
その点介護サービスの契約だと身構える人は少ないのであまりプレッシャーがかからず契約がスムースに終わることがほとんどです。
福祉用具専門相談員の楽なところ(3):卸売業者の存在
これは会社によるんですが、卸(おろし)を使っているところはかなり楽です。
用品の搬入や設置、組み立てをやってくれますので。
大きい会社であれば提携しているところがほとんどなので選ぶ際の基準にしてください。
福祉用具専門相談員が楽しくなる瞬間
ズバリ、ケアマネから新規依頼を獲得した瞬間です。
冒頭でも少し触れましたが福祉用具専門相談員=ケアマネへの営業マンみたいなところがあるからです。
言い換えると「新規を獲得するために仕事している」と言っても過言ではありません。
ですが逆にバンバン新規を取ることができる状況になったらこれ以上なく仕事が楽しくなります。
また新規が取れると付随してメリットが生じます。
それが下記のとおり。
- ①:給料が上がる
②:営業をサボれる
解説して行きますね。
新規が取れると起きるメリット(1):給料が上がる
まずひとつ目は単純に給料が上がります。
- 特に介護ベッドの単価が高いので介護度が重たい人を多く持つような病院がバックにあるような居宅を狙うと良いです。
もちろんボーナスに影響するところがほとんどなので、新規を取れば取るほどウハウハになります。
また、当然会社からの評価が上がり出世しやすくなり、そうなるとまた給料が上がります。
新規を獲得すれば全部上がって行きます。
新規が取れると起きるメリット(2):営業をサボれる
新規が取れれば取れるほどサボることができます。
ここで言う「サボる」とは、
「行きたくても営業に行けなくなる」
と言った方が正しいかもしれません。
また、一度新規が来出したら流れができてどんどん新規が来るようになります。
評判が良いと営業しなくてもケアマネが他のケアマネにおすすめしたりしてさらに新規が止まらなくなります。
大きい居宅にはケアマネが複数人いることが多いので、よくある話です。
福祉用具専門相談員の基本的な3つの営業手法
- 手法①:手ぶら営業
手法②:モノ渡し営業
手法③:デモ営業
上記のとおりです。
パターンはおおよそ決まっていて、最初こそ緊張するかもしれませんが慣れればなんてことはありません。
下記の記事で一つ一つ細かく解説しているのと、どんな人が求められるのか?と言う答えまで紹介していますので気になる方はご覧くださいませ。
※参考:福祉用具専門相談員のケアマネ営業のコツ【〇〇な人が求められます】
福祉用具専門相談員は良い会社に所属できれば、けっこうやりがいあって楽しい職種だと思うので悩んでいる人はぜひ。
おわり。
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