こんにちは、ユウ(@yuyuhoimin)です。
福祉課がある大学を卒業するタイミングで社会福祉士を取得し、そこから介護の道へと進み10年が経ちました。
介護業界で働いていると、包括とか役所とか病院のソーシャルワーカーとか、、
社会福祉士の人たちと接する機会が多いですよね。
その度に冒頭のような疑問を抱いたりすると思います。
モヤモヤしたまま今後も仕事を続けるのもなんですから本記事が、すっきりと自分の中で答えが出せる手助けになれば幸いです^^
ということで今回は、
「社会福祉士の勉強をしようか迷っている介護職」
と
「社会福祉士になった後に待ってる未来が知りたい人」
- のために社会福祉士を取得し、その道に進まず介護業界に入って10年経ったぼくなりの見解と、その道に進んだ同期から聞くリアルな社会福祉士の状況をシェアしていきたいと思います。
懐かしき‥↓
もう10年前‥
それでは参りましょう!
社会福祉士は勝ち組?
結論から言うとぼくは全然そんなことないと思います。
なぜなら、ざっくり言うと介護業界で働く自分が決して社会福祉士として働く人たちに負けている意識はなく、それなりに楽しく自信をもって働けているからです。
何を持って「勝ち」と定義するかはひとそれぞれかと思いますが、少なくとも(名ばかりですが)ひとりの社会福祉士であるぼくの見解はお伝えしたとおりです。
どんな職業も誰かに必要とされているという部分ではむしろ、尊い職業であるとも思っています。
ではなぜ、ぼくが社会福祉士が決して勝ち組であるとは言えないと思うのか、その理由の詳細を本記事全体をとおして、実体験ベースでお伝えしていきます。
社会福祉士の働き先
まずは社会福祉士がどんなところで働いているかを見ていきましょう。
ぼくの大学の同期や、介護業界で働く上で接点がある職業をピックアップしていきます。
- 役所の福祉課
- 児童養護施設
- 障害者授産施設
- 病院の地域連携室
- 介護事業所の相談員
- 地域包括支援センター
ざっと上記のとおりです。
ちなみにぼくは大学時の実習で「役所の福祉課」と「障害者授産施設」にて職場体験をさせていただきました。
ある方は本当にギリギリの生活をしているのに対してある方はなぜか車や最新のゲーム機やなんやらがあったりで‥。
- 正解かどうかはわかりませんが、給料ベースで言うと病院の地域連携質がぼくの同期たちの中では最も給料が高いようです。
病院によってボーナス等の額がけっこう違ったりしますが。
ただ、かなり激務なイメージはあります。
社会福祉士になるまで
ぼくは冒頭でもお話ししたとおり、福祉学科がある大学に通い受験資格を取得し、卒業時に試験を受け合格したクチです。
(ちなみに中学までは保育園の先生になろうと思ってました。)
そこで思うのは、大学の頃の余力や時間がある中じゃないと僕は絶対受からないだろうということです。
元々勉強はあまり好きではないので(笑)
周りに同じ目標を持った仲間がいて、「そういう環境」が整備されていないととてもじゃないですが無理でした。
社会福祉士として働く同期たち
社会福祉士を取得してそれを活かさずに介護の道に進んだのは僕くらいでして、他の同期はほぼ、社会福祉士の資格を活かした職についています。
働き先についてはさきほどあげた通りです。
そして介護業界に負けず劣らず薄給の強いイメージがあります。
基本的には相談業務というと何となく管理職的な仕事内容で給料が高いイメージだったのですが実はそうでもなく。
社福じゃなく介護の道に進んだ理由
僕が社会福祉士ではなく、介護業界に入った理由は下記のとおりです。
- 給与が低かった
- 難易度が高かった
- 将来をイメージできなかった
それぞれ順番に解説していきます。
給与が低かった
まず前述したとおり、給料がかなり低かったです。
まあ僕がきちんと時間をかけて就活していなかったのが悪いんですが‥。
ぼくはその当時なんとかなるさ精神で大学の試験も就活もなんとなく周りの人に合わせて、頼ってなんとかしようというこすい最低野郎でしたので。
まじでびっくりしました。
「こ、これだけしかもらえないの?」
というのが率直な感想でした。
4年間頑張って会得した知識やスキルやそれを証明する資格があっても‥と絶望したのを今でも覚えています。
そして特になりたい職業もなかった僕は当時最も初任給が高く、なおかつ社歴があった介護の会社を選ぶことにしました。
難易度が高かった
とは言え、せっかく資格をとったのだからという気持ちもなくはなかったので一応職場ごとの仕事内容等を調べてみました。
しかし、どれもとても今の自分にはできそうにないと自信を喪失したのも大きな理由のひとつです。
恥ずかしい話、本気で大学の授業を聞いておらずまったく社会福祉士としての適性を身につけられていなかったので、
「みんなはできるかもしれんが俺には‥。」
という心境でした。
一方介護の求人は「未経験者大歓迎!」と書いていたので(笑)
社会に出た経験がないぼくはある程度の知見をもつことを前提で採用されるのが恐ろしかったのです。
将来をイメージできなかった
給料もそうですが、当時見ていた社会福祉士の求人ではキャリアアップした自分が想像できませんでした。
社会福祉法人よりも営利法人、株式会社の方がそれらをイメージすることができたことも選定理由のひとつです。
じゃあ最初から福祉の大学行くなよと思うかもですが、それがわからないくらい無知で無計画だったのです(笑)
社福じゃなく介護の道に進んだ結果
それでは続いて、介護業界に進んで10年が経った今下記の3つの項目がどうなっているかを中心にお話ししていきたいと思います。
- 年収
- 労働環境
- 生活環境
総評から言うと冒頭でもお伝えした通りで、決して社会福祉士に負けておらず正解だったと思っています。
ここも繰り返しますが決して社会福祉士として働く人たちを否定したり下に見たりしているわけではありません。
介護業界10年目の年収
結論から言うと直近で約600万円くらいです。月の最高月収は手取りで45万円ほど。
「最高で」というのは営業職の成果給制度で、営業成績によって上下するからバラつきがあるので使ってます。
(それにしても楽天カードの支払い額がエグいですね‥笑)
個人的には十分満足しています。
給与が低いと思われがち(実際低いところの方が多い)ですが、高給与を獲得できる事例もあるということ。
ちなみに僕以外の現場でサービスを提供するスタッフも大きくは変わらない給料をもらっていると聞いています。
介護の会社の労働環境
前述したとおり、ぼくは少し特殊な労働環境で働いていますが、この点においても十分満足しています。
有給や育休までしっかりとれているし、定時でスッと上がれるし。
今の生活環境
今は保育士の妻ともうすぐ2歳になる子供と3人でマンションで暮らしています。
将来の不安が全く無いわけでは無いですが、その不安を消す為に最大限できることをやっています。
介護系に強い転職エージェントを一応ご紹介しておきます↓
介護職からよくある質問:今からでも取るべき?
ぼくは地味にインスタグラムでも発信をしているんですが、この質問はよくいただきます。
例のごとく先に結論から言いますね。
迷うくらいなら取るな
結論は、迷うくらいなら取らない方が良いと思います。
なぜなら働きながら社会福祉士をとるのは結構ハードだからです。
冒頭でもお話ししたとおり、ぼくには無理です。
これを達成するにはある程度の気持ちや覚悟が必要だと思います。
僕の同僚で見事受かった人がいるんですが何回か落ちていましたね。
しかしその方は確固たる信念をもっていたのでしっかりと取り組むことができていました。
それらのかかった工数に対して得られるリターンがそこまで魅力的ではないとも個人的には感じます。
ぼくだったらもっと再現性が高く、かつ短期間で自分の利益に直結することを選びます。
ただ、あくまで「迷うくらいなら」です。
取りたい!なりたい!と思うならもちろん受けるべきですし、もうすでに取り組んでいると思います。
介護職が社会福祉士を取るメリット
最も大きなメリットは「働く幅が広がる」ことだとぼくは考えます。
働く幅が広がるということはイコール仕事や生活に対する安心感が増大するということです。
つまり人生における不安が減少することを意味します。
業務内容も身体的な負荷をかけることが少ないので、年齢を重ねていった時の不安も軽減されますね。
また、働きやすさもメリットのひとつで復業としても取り組みやすい部分があります。
- 研修講師
- 大学の非常勤講師
- 福祉分野の執筆
などなど。
ベテラン社会福祉士になると上記のような働き方も。
介護職が社会福祉士を取ると優位性
単純に社会福祉士の試験に取り組む工数や労力がいくらかカットされる、もしくは吸収が早い点です。
社会福祉と介護は当然重複する部分があり、現場で働く介護職としてはより学習効率が良いでしょう。
ぼくが高校を卒業して全くの無知から勉強を始めるのとはわけが違います。
介護職で無双する
中途半端にすると時間も労力も無駄になりかねません。
もしさきほどのメリットや優位性を聞いても、ぼくのように魅力的に感じなかった人は介護職のまま無双することをおすすめします。
ぼくは介護業界にいながら介護職がしないようなことばかりしてきました。
それが権威性になると思ったからです。
もっと言うと誰もしたがらないことをすれば自分の存在価値も高まると思っていたからです。
結果それは正解でした。
営業をやってみたり、今は会社のSNSの運用に挑戦してみたりいろいろです。
資格や職種の考え方
繰り返しになりますが介護業界でもしっかりと給料をもらい、適正な労働環境で働く事は可能です。
大切なのは自分で動いて選ぶこと。
そういう意味では社会福祉士も同様です。
職種や業界によっての優劣や格差は無いとは言えませんが、その人の行動次第でその差を少なくすることは可能です。
- なので結局はその人次第で、社会福祉士だからと言って勝ち組であるということは無いし、介護職だから負け組ということはないと思っています。
ちなみに下記の記事ではぼくの率直な見解を述べていますので気になる方はチェックしてみてください↓
>>男性介護士は負け組?新卒男が就職したら〇〇だった!勝ち組になるには?
自分が選んだ好きな仕事で、自分流の快適な働き方を模索しましょう。
それではこの記事を読んで頂いた方が気持ちよく働けることを願って。
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