訪問入浴の看護師の医療行為について【できる事できない事まとめ】

看護師
訪問入浴の看護師:訪問入浴の医療行為について知りたい。何ができて何ができないのか‥。そもそもやっていいのか?誰か教えて〜。

こんな悩みにお答えします。

本記事の内容

  • 訪問入浴の医療行為について
  • 訪問入浴の看護師の仕事内容
  • 訪問入浴の看護師は憤りを感じる?
ユウ:この記事を書いているぼくは、訪問入浴に携わって9年目。現場では管理職をしつつたくさんの看護師さんと接してきました。また制度的な問題も都度行政に確認しながら解決してきました。

この記事を読めば、訪問入浴の医療行為について概要や考え方がわかります。

※3分でサクッと読めます。8年間の見識をギュッと凝縮しました。

※参照:医師法第17条等の解釈

それではまいりましょう( ˆoˆ )/

訪問入浴の医療行為について


結論は、基本的にNGです。
なぜなら医療行為は医師の指示に基づいて行うからです。

訪問看護が医師の指示書がなければサービスを提供出来ないのと同様です。

訪問入浴には原則指示書は必要ありません。
指示書については下記の記事で詳しく解説しています。
»訪問入浴における指示書の必要性とメリットデメリット【不要です】

医療行為の必要性

前述したとおり、訪問入浴では原則医療行為ができません。

しかしながら老々介護やその他の様々な状況下で求められるケースも出てくるのが現状です。

一方でそれがトラブルや事故の原因になることもまた確かです。
主治医や訪問看護と連携しつつそれぞれのできる範囲で最大限のケアをしていくことが求められます。

基本的には家族に実施してもらう

訪問入浴の看護師は家族の医療行為がスムーズに行えるように観察しながら支援することはできます。
また家族ができない場合は医療的管理は訪問看護が行います。

でも吸引したり褥瘡の処置を行ってるって聞いたこともあったような‥。
世の中に出回っているサイトには若干事実と異なることも書かれています。そこら辺も解説していきますね!

訪問入浴の看護師ではNGな医療行為

例えば下記のとおりです。

  • その①:摘便
  • その②:痰の吸引
  • その③:酸素量の調整
  • その④:針の抜き差し
  • その⑤:カテーテルの抜き差し

それぞれ順番に解説していきます。

その①:摘便

基本的には禁止です。
しかしグレーゾーンでもあります。

入浴前にオムツを外す時に出かかっていたりすると入浴に付随するケアとして行うことも。

その②:痰の吸引

原則として禁止です。
ただし緊急時は主治医に確認した手順で行います。

吸引が頻繁に必要な利用者の場合は入浴の前後に家族に実施してもらうのが一般的です。

病院から退院する前に事前に家族に病棟看護師から指導がある場合が多いです。
また家族の対応が困難な時は訪問看護に前後に入ってもらいます。

その③:酸素量の調整

勝手には触れません。
しかし入浴を安全に行うためには必要でして、その場合医師の指示が必ず必要です。

訪問入浴の利用者は在宅酸素を使用しているケースも多々あります。

入浴前や入浴中のSPO2を確認しつつ、必要量を調整します。

その④:針の抜き差し

CVポートやIVHの針の抜き差しやヘパリンロックは禁止です。

吸引と同様に家族や前後に訪問看護に入ってもらうことがベターです。
後者のパターンが多いです。

また感染症に充分気をつけながら防水等の予防処置をして入浴するケースもあります。

その⑤:カテーテルの抜き差し

バルーン等のカテーテルの抜去は禁止です。

万が一抜けてしまった場合は医師や訪問看護の指示を仰ぎつつ到着を待ちましょう。

訪問入浴の看護師でOKな医療的な行為

訪問入浴介護の一環として必要な医療行為が例えば下記のとおり。

  • その①:爪切り
  • その②:髭剃り
  • その③:褥瘡の処置
  • その④:ストマ装具の交換
  • その⑤:保護材や固定テープ

こちらも深掘りして解説していきます。

その①:爪切り

爪そのものに異常がなく皮膚の炎症や可能がない場合は可能です。
整容の範疇に当たります。

その②:髭剃り

理美容師法により刃物が扱えないので剃刀はダメですが電気シェーバーならOK。

その③:褥瘡の処置

基本的には医療行為に当たります。
専門的な判断や技術が必要でないガーゼ交換等はOK。

訪問入浴の看護師が行う場合は主治医と訪問看護の指示を仰ぎ連携の上行うのはOKです。

しかしほぼ全ての訪問入浴業者が褥瘡の処置は行っていると思います。

その④:ストマ装具の交換

皮膚保護機能を有するストマの交換はOK。

考え方としてはフィルムやオムツの交換、排泄介助と同様になる感じです。
訪問入浴介護の一環として扱われます。

その⑤:保護材や固定テープ

バルーンを固定するテープだったり、気管切開部分のベルトの交換、ガーゼ交換等かはOK。入浴中に濡れたりしますもんね。

また訪問入浴に関わる制度について詳しく知りたい方は下記の記事をご覧ください。
»介護保険で行う訪問入浴で制度的にOKなことと、NGなことまとめ

なるほど。ややこしいね‥。
基本的には入浴に付随するケアと考えるといくらかわかりやすいです。以下から説明する訪問入浴における看護師の仕事内容と照らし合わせながら見ていきましょう。

訪問入浴の看護師の仕事内容


下記のとおり。

  • その①:バイタルチェック
  • その②:着脱介助
  • その③:状態観察と共有
  • その④:軟膏類の塗布
  • その⑤:洗体介助

サクッと解説していきます。

その①:バイタルチェック

入浴前後のバイタルを測定します。

必ず行う医療的な行為のひとつですね。

その②:着脱介助

入浴前後の衣類の着脱介助を行います。

麻痺がある人など様々いるのでスキルの見せ所です。

その③:状態観察と共有

皮膚状態やその他もろもろ状態の観察をします。

変化等々ないか確認し、『連絡ノート』などを使って訪問看護やケアマネジャーと情報を共有します。

その④:軟膏類の塗布

保湿剤や痒み止め等々の塗り薬を塗布します。

医療的な行為のひとつですね。

その⑤:洗体介助

全身をくまなく洗います。
感染症や傷があったりするとゴム手袋を使用します。

基本的にはタオルで洗う感じです。

また、実際に訪問入浴で働いている看護師さんにインタビューした動画も用意しましたので参考にどうぞ。

看護師の役割!訪問入浴編!医療行為についても解説
だいたいわかったよ。でも自分ができるのにやっちゃダメなのはある種のジレンマだね。
リスクを伴う医療行為に疲れた、最低限の医療スキルを活用して働きたい人にはピッタリなんですけどね。おっしゃる通り憤りを感じる人もいます。

訪問入浴の看護師は憤りを感じる?


繰り返しになりますが、自分ができるスキルを持っているのにできないのはある種のストレスにもなりかねません。

そんな方は訪問看護で働いてみることをおすすめします。
知り合いの看護師さんも数名訪問看護に移動した人がいますよ。

なるほどね。自分と向き合って合っていると思う方にいけばいいね。
その通りです。看護師さんはいろいろな場所でそのスキルを活かすことができるのでトライしてみて合わないと感じれば移動しちゃって全然良いと思いますよ!

まとめ:訪問入浴と看護師と医療行為

訪問入浴での医療行為は大原則として禁止。

    →必要な医療行為は基本的に家族が行う
    →家族ができない場合は訪問看護が行う

訪問入浴の看護師ができる医療行為

※必要条件を満たしている場合

  • 爪切り
  • 髭剃り
  • 軟膏塗布
  • 褥瘡の処置
  • ストマ装具の交換
  • バイタルチェック
  • 保護材や固定テープ
ということで今回は以上です。

訪問入浴には訪問入浴の良さがあるように、病棟でも施設でもデイサービスでも訪問看護でもやりがいや相性があります。( ˆoˆ )/

おわり。

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