
こんな疑問にお答えします。
本記事の内容
- 訪問入浴とは?〜概要〜
- 訪問入浴とは?〜料金・収益〜
- 訪問入浴とは?〜歴史〜
- 訪問入浴とは?〜利用者〜
- 訪問入浴とは?〜事業者の数〜

この記事を読み終えたあとは、訪問入浴についての理解レベルが3UPします。
※3分でサクッと読めます。
8年間の見識をギュッと凝縮しました。
動画でも解説しています。
それではサクサクまいりましょう( ˆoˆ )/
訪問入浴とは?〜概要〜
介護職員2名、看護師1名の計3名で1人の利用者さんにサービスを提供します。
以前は必ず看護師を入れなければいけない、という既定はなく事実介護職員3名でお伺いしている業者もありました。
しかし現在ではほぼ全ての業者が看護師を含めた3名でサービスを提供しています。
流れ
利用者の自宅に簡易浴槽を設置し、脱衣介助→移乗介助→洗体介助→処置→着衣介助→片付けの流れをおよそ1時間程度で行います。
ほとんどの業者が独自のマニュアルを用意しているのも特徴です。
他のサービスとの違い
- 多くの機材を使用する点
- 必ず3名でサービスを提供する点
サービス内容が多岐に渡る他の業種とは異なり、お風呂介助に特化した専門性の高いサービスです。
よくある質問:浴槽設置にはどれくらいのスペースが必要なの?
結論は、たたみ2畳分くらいあれば十分設置可能です。
訪問入浴とは?〜料金・収益〜
料金(収益)は1回のサービスにつき約15,000円。
1割負担の人で1,500円、3割負担の人で4,500円くらいです。
その他の在宅介護サービスと比較すると高い設定になっています。
理由は明白で人件費ですね。
特に看護師さんの割合が高いです。
後述しますが各社さまざまな付加価値サービスをつけていますがほぼほぼ料金は取っていないと思います。
中には付随して湯灌(ゆかん)を行ったり、訪問理美容と提携しているところもあるようです。
収益構造
100%介護保険に依存しています。
上記のとおり、1回およそ15,000円の売り上げで平均すると1日6〜7件くらいの訪問をしているところが多いです。
1ヶ月22〜26稼働の業者が多いので15,000×6.5×24で234万円くらいの売り上げが見込めます。
かける保有台数といった感じですね。
ちなみに体調不良等で入浴自体が難しい場合は清拭・部分浴サービスに切り替えることができまして、その場合はおよそ10,000万円くらい。
1割で1,000円、3割で3,000円といった具合。
キャンセル料に関してはぼくの知る限りほとんどの業者が取っていません。
訪問入浴とは?〜歴史〜
もちろん介護保険制度が開始した瞬間からありまして、もっと言うと措置の時代から地域の社会福祉協議会等が委託を受けて実施していました。
確か日本で最初に訪問入浴を民間の事業として行ったのがアサヒサンクリーンという会社だったと思います。
なので40年以上は続けていることになりますね。
訪問入浴とは?〜利用者〜
出典:厚生労働省
上記のとおり介護度が重たい人が多くの割合を占めています。
『入浴介助』単体で見れば訪問介護やデイサービス、訪問看護等でも対応ができるため単位数を食う訪問入浴をわざわざ利用しないからです。
利用率
おおよそ1人あたりのケアマネジャーが訪問入浴を利用する確率は2020年現在で1%を切っています。
ケアマネジャーが持つプラン数、つまり利用者の数は35名くらいがMAXなので平均すると35人中1人いるかいないかくらいです。
要支援
とは言え、要介護度が軽い人が全くいないわけではありません。
住宅環境やさまざまな疾患等で他のサービスでは対応できない場合は訪問入浴の出番です。
ぼくの感覚で言うと1つの事業所に数年に1人現れるかどうかくらいです。
訪問入浴とは?〜事業者の数〜
出典:厚生労働省
上記のとおり。
事業所の数は年々減っています。
統合や閉鎖が相次いでおり体力のある会社(資本金の多い)が残っている印象です。
訪問入浴会社が減っている理由
- その①:人材の確保が難しい
- その②:利用率が圧倒的に低い
大きくいうと上記の2つが理由です。
サクッと解説します。
人材の確保が難しい
冒頭からご説明しているとおり、3人で行うという性質からもともと枯渇気味な介護従事者の確保が輪をかけて大変です。
特に看護師さんの確保もポイントでして、実際にほとんどの訪問入浴業者が派遣の看護師を利用しています。
利用率が圧倒的に低い
先ほどご説明したとおり。
他のサービスと比較しても圧倒的に低いので新規利用者の獲得に苦慮しているところが多いイメージです。
訪問入浴会社の大手
- アサヒサンクリーン
- アースサポート
- セントケア
- ケアサービス
- ニチイ
- SOMPO
上記の中でもニチイやSOMPOは撤退が加速している印象です。
その他各地域に根差した事業所があります。
各会社が差別化を行っている
利用者獲得のため各訪問入浴業者が独自のサービスをつけています。
- 付加価値一覧
- シーツの無料レンタル
- 職員の半固定
- 入浴剤
- 誕生日カードの配布
- 炭酸泉
- バブル入浴
- 全職員が看護資格を持っている
例えば上記のとおりです。
ぼくも全てを把握してるわけではないのでもっと良い付加価値が存在する可能性も充分にあります。
ということで今回は以上です。
訪問入浴は介護サービスの中でもコアな部類に入り、中々イメージが沸きづらいと思います。
しかしハマると楽しいですし、顧客満足度も他の在宅サービスと比較してもかなり高いと思います( ˆoˆ )/
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