
こんな悩みにお答えします。
本記事の内容
- 訪問入浴のお湯はどこからきているのか
- 訪問入浴のお湯で注意するべきこと

この記事を読めば、訪問入浴の構造や仕組みについて理解することができます。
※3分でサクッと読めます。
8年間の見識をギュッと凝縮しました。

それではまいりましょう( ˆoˆ )/
訪問入浴のお湯はどこからきているのか
結論は、2通りあります。
- その①:車から
- その②:家から
上記のとおりです。それぞれ順番に解説していきます。
訪問入浴のお湯はどこからきているのか【その①:車から】
訪問入浴車両からお湯を引っ張ってくる方法です。
訪問入浴車の設備
- その①:貯水タンク
- その②:ボイラー
訪問入浴車には上記の2つが常備されています。
貯水タンクにある水をボイラーで沸かし、連結しているホースを伝って浴槽へと供給します。
なので訪問入浴車はガソリンスタンドでガソリンと灯油を補充します。
その①:貯水タンク
訪問入浴1回分のお湯を貯めておけるタンクが内蔵されています。
真冬には凍る可能性があるので雪国で貯めっぱなしは厳禁。
その②:ボイラー
訪問入浴車の要ですね。
車両の外側にに煙突がついています。
訪問入浴車を起動させるために必要なもの
- その①:電源
- その②:お水
上記の2つは自宅から借りることになります。
その①:電源
ボイラーを動かすために必要です。
使用するアンペア数はそこまで高くありません。
だいたい10アンペアくらいです。
極限にアンペア数を落とし、ドライヤーもエアコンもつけている場合は注意が必要ですが、一般的なお宅でブレーカーが落ちてしまうことはまずありません。
その②:お水
貯水タンクにある程度のお水はありますが、訪問入浴ではカランやシャワーヘッドから絶えずお湯を出し続けます。
循環させるためです。
なのでイメージとしては継ぎ足し分を自宅から借りる感じです。
補足:ホースやコードはとても長い
電源コードやホースの長さに関して『届くかしら?』と心配されるケースが多いですが、ほぼ届きます。
コードもホースも40メートル以上ありますし、ホース同士を連結させることも可能です。

訪問入浴のお湯はどこからきているのか【その②:家から】
自宅の給湯設備等々から引っ張ってくる方法です。
駐車場が確保できなかったり、マンションの高層階でサービスを実施する時は家から借りるケースがほとんどです。
ちなみに下記の記事ではマンションで行う訪問入浴についてまとめています。
負担する水道代やガス代についても解説しています。
»マンションで訪問入浴を行う為の2つの方法【高層階でもOKです】
水とお湯をダブルで借りる業者も
業者によっては浴槽に『混合栓』を採用しているところもありまして、その場合お湯とお水をダブルで借りることになります。
メリットは下記の通り。
- その①:湯温調整の時間を短縮できる
- その②:湯だめの時間を短縮できる
サクッと解説していきます。
その①:湯温調整の時間を短縮できる
お湯1本だけで供給する場合温度調整にラグが生じます。
混合栓は熱湯と水を2本借りて浴槽にて直接温度調整をすることが可能です。
利用者の『もうちょっと熱く!やもうちょっとぬるく!』と言う要望に瞬時に答えることができます。
その②:湯だめの時間を短縮できる
2本借りているので湯だめの時間は1ほんでするときの半分で行えます。


補足:ポリタンクを使うことも
水圧や水道の出が悪い時は予め用意したポリタンクを使うことも。
ぼくも何回か経験しましたが、結構腰にくるのでおすすめはしません。

訪問入浴のお湯で注意するべきこと
ずばり、『赤錆(アカサビ)』です。
長く使っていない水道や井戸水なんかを訪問入浴で使うケースです。
浴槽の中が真っ赤っかになります‥。
独居や生活保護の利用者に多い
訪問入浴の利用に際して家族に契約や確認をする時に、家族があまり状況を把握してない場合があります。
訪問入浴の業者は必ず新規のお宅では水道やお湯は一回事前に流してみて確認した方がいいです。
事故リスクもあり
お湯やお水を借りるときは暴発のリスクが出てきます。
ぼくも新人の頃はやらかしました‥。
大変なことになるので必ず事前の確認を。
また、訪問入浴で起こりうる事故について下記の記事でまとめていますので、参考にどうぞ。
»訪問入浴で起きる事故の事例と最悪の場合を避ける3つの手順を解説

訪問入浴の流れ
動画を作りました。
解説付きで丁寧に説明しています。
ということで今回は以上です。
訪問入浴は世間からの認知度があまり高くないので導入前は不安や疑問が多いと思います。

おわり。
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