
こんな悩みにお答えします。
本記事の内容
- 訪問入浴のトラブル事例10選
- 訪問入浴でのトラブルを事前に防ぐには

この記事を読めば、訪問入浴で起こるトラブルを網羅的に理解することができます。
※3分でサクッと読めます。
8年間の見識をギュッと凝縮しました。
それではまいりましょう( ˆoˆ )/
訪問入浴のトラブル事例14選
下記のとおりです。
- その①:外傷
- その②:水漏れ
- その③:セクハラ
- その④:入浴拒否
- その⑤:医療行為
- その⑥:駐車位置
- その⑦:処置内容
- その⑧:家具の破損
- その⑨:料金の未払い
- その⑩:犬に噛まれる
- その⑪:訪問時間のズレ
- その⑫:オムツのあて方
- その⑬:メンバーの固定
- その⑭:サービス提供時間
よくあるトラブルから細かいものまで洗い出しました。
それぞれ順番に解説していきます。
その①:外傷
入浴後に家族や他のサービス事業者が新たに皮膚トラブルを発見してトラブルとなるパターンです。
後は移動時に身体をぶつけたり、転倒した時に実は骨折したりとか。
その②:水漏れ
訪問入浴では必ずお湯かお水を借りることになります。
僕も経験ありますが例えば洗濯機や台所からお水をお借りする時に水圧に耐えきれずバシャーッという‥。
バシャーッとならずとも水が漏れてることに気づかずマンションであれば下の階にまで浸水していたりなんてことも。
その③:セクハラ
特に女性スタッフへの男性利用者からのセクハラが多いです。
その④:入浴拒否
特に男性利用者の入浴拒否が多いです。
僕も数えきれないほど経験しています。
せっかく訪問したのに頑なに拒むケースで結局サービスが提供できないパターンですね。
ずっと続く場合は取っていた枠を解放することも。
その⑤:医療行為
『看護師がいるから医療行為してくれるんじゃないの?』とトラブルになるケースです。
訪問入浴では原則医療行為は禁止です。
下記の記事にて詳しくまとめていますので気になる方はチェックしてみてくださいませ。
»訪問入浴の看護師の医療行為について【できる事できない事まとめ】
その⑥:駐車位置
入浴車両の駐車位置で近隣または通行人からクレームが来るパターンです。
僕も『おたくが道を塞いで狭すぎるから車ぶつけてしまった!どう責任とってくれるんだ!』とトラブルになった経験があります。
その⑦:処置内容
共有されているはずの処置内容と差異があるケースです。
塗布する軟膏の種類や場所を間違えてしまったり。
その⑧:家具の破損
訪問入浴は機材の搬入があります。
カーテンに引っ掛けて引き裂いたり、浴槽搬入時に壺にぶつけて割ってしまったり様々です。
その⑨:料金の未払い
訪問入浴は導入がスピーディな場合が多いのでついつい料金の支払い方法については後回しにしてしまうことがあります。
支払い主との連絡がつかなかったり。
利用後すぐにご逝去されてしまい本人名義の口座が凍結されて回収できなかったり。
その⑩:犬に噛まれる
笑っちゃうようなトラブルですが事実けっこうあります。
屋内で放し飼いされている犬にガブっといかれます。
その⑪:訪問時間のズレ
大幅に遅れたり、その逆で早く訪問しすぎたり。
最初は許してもらえていたのが慣れてしまい常習的に行ってしまうと余計にトラブルの原因になります。
その⑫:オムツのあて方
入浴後の着衣介助でオムツがしっかりハマっていないケース。
尿漏れしてシーツがびっしょり、、『すぐに直しにきて!』とトラブルになります。
僕も経験あります。
その⑬:メンバーの固定
前述した『処置内容』の申し送りの不徹底にも付随します。
『この人じゃないと嫌だ!』と言われてしまうケース。
その⑭:サービス提供時間
訪問入浴サービスの利用時間が極端に短いケースです。
業者によって差異があります。
早いところは30分もせずに終わってしまうところも。『
ちゃんと温まっているか心配!』『お風呂が短いから風邪をひいた!』などのクレームに繋がります。


訪問入浴でのトラブルを事前に防ぐには
結論は、知っておくことです。経験談に勝るものはありません。
記事前半で紹介したトラブルを把握しておくだけでかなりトラブルリスクを下げることができます。
では前半に紹介したトラブルの回避法をそれぞれ深掘りしていきます。
その①:外傷
入浴前(脱衣介助時)に家族へのアピールも含めて声に出して皮膚状況等を確認しましょう。
後は連絡ノートにしっかりと記載しておくとか。
また万が一転倒してしまった場合もその場でしっかりと確認して情報を共有しましょう。
その②:水漏れ
蛇口の状態やホースをジョイントさせる時に必ず水圧をチェックしましょう。
万が一逆流した時のためにお水を借りるのは浴室か外が望ましいです。
その③:セクハラ
『それくらい良いじゃん!』とか見て見ぬ振りは絶対にやめましょう。
入浴チーム3人でしっかり確認します。
後あとになってスタッフから告発があってからでは大事件になりかねません。
その④:入浴拒否
しっかりと事前に利用者の性格を把握して臨みましょう。
コミュニケーションスキルに長けているベテランを起用するのもありです。
また訪問入浴に限らず、入浴自体に拒否はつきものです。
入浴拒否の対処方法についてはしん(@shinbloger)さんの記事がかなり参考になります。
具体的な声かけの仕方や、逆に『してはいけないこと』についても詳しく解説されています。
»【すぐ使える】入浴拒否が強い方への声かけや対応の仕方
その⑤:医療行為
事前に家族にしっかりと説明し、サービス担当者会議でもケアマネや訪問看護にもしっかりと確認を取りましょう。
その⑥:駐車位置
利用者の家族はもちろん近隣とのお付き合いの状況も確認しておくとベターです。
中にはかなり仲が悪いところもあるので。
きわどいと思ったらコインパーキングに止めて作業方法を見直しましょう。
その⑦:処置内容
処置内容は利用者の状態に応じて変化していきます。
家族や共有の連絡ノートがあるなら必ず目を通してからサービスに入りましょう。
その⑧:家具の破損
結論は無理と横着をしないことです。
意識次第で大きくリスクは軽減されます。
浴槽はできるだけ2人で搬入。
機材も一気に持ちすぎない。
時間に追われるのはわかりますが事故を起こすと余計に時間がかかり元も子もありません。
その⑨:料金の未払い
どんなに急いでいても支払い方法の確認と締結は必ず行いましょう。
後はできるだけ支払い主を本人以外に設定しておくのがおすすめです。
その⑩:犬に噛まれる
できるだけ家族にお願いしてサービス中は隔離してもらいましょう。
その⑪:訪問時間のズレ
時間を業者都合でコロコロ変えないが鉄則です。
変えたいときはしっかりと手順を踏んで。
突発的に遅れる場合は必ず一報をいれる。
この『一報を入れる』という行為がなかなかどうしてできない場合が多いです。
その⑫:オムツのあて方
心配なら家族にもしっかりと確認をしてもらうことです。
さらに言えば脱衣介助をする前の状態も家族含めて全員で確認しておきましょう。
その⑬:メンバーの固定
難しいですが1人の利用者に入れ込みすぎないことです。
良質なサービスはトラブルと表裏一体なのでギリギリのラインでケアに当たりましょう。
その⑭:サービス提供時間
事前にしっかりと伝えましょう。
また慣れてくるとどうしてもサービスにかかる時間は短縮されていきます。
ドタバタせずしっかりと家族ともお話しする時間を設けることで緩和されます。


面倒くさいかもしれませんが、一手間加えるだけでトラブルの発生率は大きく減少します。
トラブルを未然に回避して安全で安心できるサービスを( ˆoˆ )/
おわり。
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