
こんな悩みにお答えします。
本記事の内容
- 訪問入浴は機械浴ではない
- 訪問入浴と機械浴の違いと特徴

この記事を読めば、自分に合った入浴のスタイルを決定する基準がわかれがわかります。
※3分でサクッと読めます。
8年間の見識をギュッと凝縮しました。

訪問入浴は機械浴ではない
良く勘違いされますが、訪問入浴=機械浴ではありません。
訪問入浴は組み立て式の専用(簡易)浴槽を使用するのに対して、機械浴は据え置きのハイテクな浴槽を使用します。
訪問入浴の浴槽
出典:アサヒサンクリーン
機械浴の浴槽
あとはこんなのもあります。
出典:OG Wellness
機械浴の種類はかなりたくさんありますので、気になる方は»OG Wellnessからご覧になってみてください。
訪問入浴は浴槽のセッティングや後片付けがある分スタッフの負担は、機械浴と負担すると大きいですね。


機械浴とは?
座ったまま入浴するチェアー浴と、寝た状態で入浴するストレッチャー浴の2種類に分けられます。

中間(リフト)浴とは?
立位保持が難しいが、座位保持はできる!という方に使われる入浴方法です。
車椅子に乗った状態でそのまま浴槽へといざないます。
さらに2つの種類に分類されます。
椅子がスライドするパンジー浴と椅子ごと浴槽に入れてしまうホーミー浴があります。


訪問入浴と機械浴の違いと特徴
ざっくり言うと下記のとおりです。
- 訪問入浴→自宅にて入浴介助
機械浴→デイサービスや施設内での入浴
訪問入浴を軸にしつつ、さらに深掘りしていきます。
- その①:温もり
- その②:移動距離
- その③:自宅の安心感
- その④:精度の高い身体確認
- その⑤:コミュニケーション
- その⑥:対応可能範囲の違い
それぞれ順番に解説していきます。
その①:温もり
訪問入浴は3人でケアを行うので温かみがあります。
浴槽も組み立てる必要があるので最小限、不必要なものは省いた構造になっています。
なのでより人の暖かさが感じられます。
もちろん機械浴に温かみがないというわけではありませんが差はありますね。
若干の差ではありますが利用者との距離も訪問入浴の方が近いです。
その②:移動距離
機械浴はおおむね施設やデイサービスの浴室(大浴場のような場所)で行います。
車椅子やストレッチャーでの移動がありますが訪問入浴は基本的にベッドの隣に設置するので移動距離は限りなく0に近いです。
また利用者によっては入浴を頑なに拒否される方もいます。
そうなると移動もひとつの障壁になってきます。
その③:自宅の安心感
最も大きな違いは自宅で入浴するか外部で入浴するかです。
重複しますが通所自体に拒否がある方もいらっしゃいますので自宅で実施するのはそこでもメリットが生まれます。
住み慣れた家でお風呂に入ることは大きな安心感を与えてくれます。
その④:精度の高い身体確認
繰り返しになりますが訪問入浴は3人でケアを実施しますので目が6つあることになります。
機械浴で1人でケアをするのと比較して細かい皮膚トラブル等を発見する確率が上がります。
その⑤:コミュニケーション
大浴場で実施する機械浴と比較すると訪問入浴は限られた狭い空間でケアを行います。
なのでより親密に、物理的にも近い距離で会話をすることができます。
実際にかなり話し込んでしまう利用者さんをたくさん見てきました。
その⑥:対応可能範囲の違い
施設やデイサービス、特に病院なんかでありがちですがあまりにも医療依存度が高い利用者の入浴は実施しないことがあります。
もしくはシャワー浴のみで対応するとか。
一方で訪問入浴はほぼどんな方でも対応可能になっています。


»訪問入浴介護を利用する6つのメリットと効果【デメリットも解説】
ということで今回は以上です。
どちらにも特徴がありますのでしっかり把握して最適解を選択しましょう( ˆoˆ )/
おわり。
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