こんにちは。
介護業界で働いて10年目の管理職、ユウ(@yuyuhoimin)です。



ということで今回は、
「何から手をつけていいかわからない人」
「履歴書で失敗したくない人」
のために、介護転職における履歴書の書き方や注意点を各項目ごとに解説していきます。
履歴書でライバルにガツンと差をつけられるように解説していきます。
- この記事を書いているぼくは介護業界に勤めて10年目
- 介護職員への研修やセミナー講師としても活動
- 面接官として実際に採用や人事にも携わっている

介護転職:履歴書作成の基礎知識
履歴書の文字は手書き?PC?
できれば手書きで時間をかけて綺麗に書くことをおすすめします。
そちらの方が熱意が伝わりやすいです。
実際に僕も履歴書を見たときにしっかりとした字でめいいっぱい記載があるとそれだけで引き込まれます。
どうしても綺麗に書けない場合はPCでも全然ありです。
丁寧に書けばある程度は大丈夫だと思っていたんですが、自分がいくら丁寧に何度も何度もやり直して書いた文字が絶望的に汚い場合もあります。
そういう人は一朝一夕では治りませんので、断然pcを使いましょう。
最優先事項は「読めること」ですので。
詳しくは後述しますが、必ず第三者に確認してもらいましょう。
履歴書の提出方法と封筒の書き方
まずは封筒に関する注意点から。
- 密封マーク「〆」
- 「履歴書在中」
- 住所に「-」は使用しない
履歴書在中の記載に関しては印鑑があれば1番いいです。
なければ赤ペンで左下に記載し、周りを定規等を使って綺麗に四角で囲みましょう。
用意する封筒と注意点
- 色:白色
サイズ:A4サイズ
注意点:切手の有無
上記の3点をチェックして用意してください。
ビジネス用の封筒で履歴書を折り曲げてかさばらないようにA4サイズで、当然向こうに料金がかからなうようにします。

細かくみると履歴書ひとつとっても様々な種類がありますが、個人的におすすめなのが下のタイプ。
引用:転職ハック
なぜなら志望動機と自己prが一緒になって枠も小さい履歴書もある中で、上の履歴書は「志望動機」と「自己pr」がきちんと別枠で用意され、書けるスペースが広いからです。
よりアピールすることができますし、採用担当者があなたの履歴書を見る時間がその分長くなります。
つまり印象により残りやすくなります。
以下からは上の履歴書をベースとして要所要所における作成マニュアルをお届けしていきます。
介護転職で失敗しない履歴書の作成マニュアル
介護転職時の履歴書【職務経歴編】
履歴書における職歴に関してはあまり解説することがありません。
しっかりと誤字脱字に注意して丁寧に書きましょう。
また、前職も介護関係の仕事をしていて退職理由を聞かれたらどうしようと不安な人は下記の記事で退職理由の伝え方を解説していますので参考にどうぞ。
※参考:退職理由の回答例
作成の必要がない人はサクッとスクロールしてください。
まずはサンプルをどうぞ。
・経験職種:訪問介護職員
・雇用形態:正社員(管理者)
・勤務期間:2016年4月〜2021年6月
《勤務先情報》
勤務先名:株式会社〇〇サービス
勤務先:△△事業所
従業員数:10名
・勤怠管理
・チラシ作り
・研修会の立案
・生活援助全般
・身体介護全般
・ケアマネジャーへの営業
サービスの提供はもちろんのこと、事業所の運営や求人まで携わらせて頂いていました。
エクセル等々のpc業務も行ってきました。
《保有資格》
・介護職員初任者研修 修了 (〇〇年×月×日)
・介護職員実務者研修 修了 (〇〇年×月×日)
・普通自動車第一種運転免許 (〇〇年×月×日)
・福祉用具専門相談員 (〇〇年×月×日)
・介護福祉士 (〇〇年×月×日)
・簿記2級 (〇〇年×月×日)

職務経歴書から採用担当者が読み取ることは下記のとおりです。
- ①:どんな仕事をしていたのか
②:何ができるのか
③:どこまでできるか
最初にどんな仕事をしていたのかをチェックして次に、「実際にできることは何か?」会社に役立つことかどうかをチェックします。
なので勤務先と合わせてどんな内容の仕事をしていたかを記載しましょう。
例えば「入浴介助」とか「レクリエーション」とか。
また、中には前職の年収まで書こうとする人がいますがこちらも書く必要はないかと思います。
基本的にはプラスなこと、相手が知りたいことにフォーカスして書けばOKです。
これが最も効率的で最強です。
なぜなら膨大な数の職務経歴書を見る、または見てきた採用担当者は正直もう見飽きています。
「採用担当者なんだから!隅から隅まで見てよ!」
と言っても仕方ないです。
採用担当者も人間ですのでパッと見た印象で
「お!見やすいな。レイアウトに気を遣える人はどんな人なんだ?‥ふむふむ。」
といった具合に読まれていく可能性が高まります。
それでなくても無意識に読み進めてしまう効果もありますのでレイアウトにはやはり拘りましょう。
レイアウトが勝負の分かれ目で、ある種足切りラインになっていると言っても過言ではないかもしれません。
まずは読まれること、そこからあなたに興味が湧いてくるようになりますから。
- その①:箇条書き
その②:字数を揃える
その③:適度にひらがな
上記のとおりです。

なぜなら前述した理由のとおりで、見やすいからです。
キャリア式だと用紙が数枚になってしまい見る方も疲れてしまいかねないですからね。
介護転職時の履歴書【資格編】
基本的には介護に関わる資格は全て書いてOKです。
ただあまりにも多すぎると若干引かれる可能性もなきにしもあらずです。
なので重複するような資格を所有している場合は最上位のものひとつだけでOKです。
介護系の資格はざっと以下のとおりです。
認定介護福祉士
L介護福祉士
L初任者研修
L実務者研修
喀痰吸引等研修
レクリエーション介護士
介護予防運動指導員
福祉用具専門相談員
L福祉住環境コーディネーター1・2級
介護事務<

その他、業務に必要な資格ももちろん記載してください。
運転免許は鉄板で必要だったりするところが多いです。
などなど。
ちなみに資格を書くときは必ず略称ではなく「正式名称」で書きましょう。
介護転職時の履歴書【志望動機編】
ベテラン介護士と未経験者に分けてそれぞれサンプルを用意しました。
まずはベテラン介護士用から7つどうぞ。
私が貴社を志望した動機は職員の方々の笑顔です。
先日貴社の偶然貴社の前を通った時に制服を着た貴社のスタッフの方々がとてもイキイキとした笑顔で働かれていた姿を見て、是非私も働いて見たいと思いました。
前職やこれまで働いてきた施設では、夜勤帯で勤務することが多く残念ながら笑顔あふれる職場というわけにはいきませんでした。
是非貴社の笑顔と活気あふれる職場で働いてみたいです。
私が貴社を志望した動機は魅力的な研修制度の存在です。
貴社のホームペーにて拝見させて頂いた研修制度であれば私の以前からの希望であったスキルアップが叶うと思ったからです。
これまでいくつかの職場で働かせて頂きましたが、なかなか整った研修制度がある環境に巡り会うことはできませんでした。
貴社でさらに経験を積み、これまでの経験も含めて活かせるように頑張りたいと思っています。
私が貴社を志望した動機は入浴介助が大好きだからです。
これまで施設やデイサービス等々で働いてきましたが、どの現場でも利用者に1番喜んでいただける入浴介助に1番やりがいを感じていました。なので入浴専門サービスの訪問入浴に力を入れてらっしゃる貴社で働かせて頂きたいと思いました。
私が貴社を志望した動機はこれまでの経験を活かせるからと思ったからです。
特に1番得意だったのが、貴社も力を入れているレクリエーションの企画や提供です。
多くの利用者さんに喜んでいただけましたし、何より私自身やっていてとても楽しかったです。
レクリエーションの提供回数や触れ合ってきた利用者さんの数では誰にも負けません。
是非、貴社のためにこれまでの経験やスキルを使わせてください。
私はこれまで、色々な会社で働いてきました。その中で1番時間を割き、身になったスキルが営業力です。貴社の今後の躍進に微力ながらお力添えできると思いました。介護自体は未経験ですが、貴社で学ばせて頂きながら利用者の家族や、関係者等々へのコミュニケーションや関係構築の面でもお役に立てる部分があるかと思い応募させて頂きました。また、私の両親のことを考えた時に介護の知識や技術は必須だと思いこちらの業界を希望させて頂きました。
私はこれまで飲食を中心に、たくさんの職場で働いてきました。その中で培ってきたコミュニケーション能力や接客術は介護でも活かせると思い志望させて頂きました。以前学生の頃ボランティアで福祉施設で高齢者の方々のお世話をさせて頂いたことを最近ふと思い出し働いてみたいと思いました。
また、業界大手である貴社であれば多くを学ばせていただけるとも思いました。
私はこれまで介護を含めてたくさんの仕事を経験してきましたが、その上でやはり介護の仕事をしたいと改めて感じたので、老舗である貴社を志望いたしました。
たくさんの職種で働きながら常に頭の片隅に介護があり、「このスキルは介護にどう活かせるか?」を考えていました。例えば清掃員として働いていた時は、利用者さんの居室を誰よりも綺麗にすることができる感じていました。介護も他の仕事も経験した私だからこそできることがあると思います。
下記の記事でさらに詳しく、書き方や面接を突破する戦略まで解説していますので気になる方はどうぞ。
※参考:介護転職は回数が多いと不利?【〇回まではOK】逆手にとって活かす面接攻略と志望動機の書き方【コピペOK】
続いて介護未経験者用を5つどうぞ。
私が貴社を志望した動機は学生の頃に行った職場体験です。
中学生の頃に近所の介護施設へ職場体験に行きました。
その時に初めて自分が誰かの役に立つ喜びを感じました。
特に私はおばあちゃんっ子で子供の頃はよく祖母と一緒にいました。
その時の体験もあってか施設での高齢者の方々とコミュニケーションを取るのがとても楽しくて、いつか本当に働いてみたいと思いました。
貴社の経営理念である「まごころの提供」(←適当です)に強い共感を覚え、介護の仕事をするなら貴社とホームページを見た時から決めていました。
貴社で1人でも多くの高齢者の方の笑顔を見れるように精一杯頑張る所存です。
私が貴社を志望したきっかけは、祖母の介護です。
以前祖母に介護が必要になった時に、介護職員の方のお力をお借りすることがありました。
その時の細やかなお気遣いや、介護技術に感銘を受けて「私もいつか介護の仕事をしてみたい」と思いました。
そこから大学では社会福祉について学びました。
社会福祉を学びながらプライベートではテニスサークルに所属し部長まで勤めました。
今も休日はテニスをしているので体力には自信があります。
人とコミュニケーションを取ることも得意なので貴社にて発揮したいと思っております。
私はこれまで飲食業界で働いてきました。
たくさんのお客様に接客をさせていただく中で、対人スキルやお客様への気遣いを学んできました。
そしてそれらのスキルを介護分で活かしたいと思ったのが貴社を志望した動機です。
また、貴社が力を入れている地域活動にも少なからずお力添えできるかと思ったのもきっかけのひとつです。
私は〇〇地域に20年以上住んでおり、たくさんの方と繋がりや面識があります。
住み慣れた地域で貴社と一緒に地域のためにもなればと思っております。
私が貴社を応募したきっかけは、貴社がビジョンプランとして掲げている「介護×ITの推進」のお役に立てるかと思ったからです。
前職としてはシステムエンジニアとして働き、チーフまで勤めました。
未経験で違う業界にいたからこその切り口で広くご提案や技術面でのお力添えができると思っております。
また、古くからの友人が介護の仕事をしており以前からイキイキと働く姿に憧れていました。
実はseから介護職に転職するケースも割とありまして、下記の記事で解説しています。
※参考:seが転職するなら介護業界が狙い目な3つの理由【強くてニューゲームできる】
私はこれまで両親の介護や育児をしてきました。
訪問介護をメインジョブとする貴社でお役に立ちたいと思い志望させて頂きました。
長年培った家事や育児、両親の介助の技術を活かすことができると思います。
また、ママさんバレーもしておりまして、そこらへんの主婦よりは体力にも自信があります。
介護は大変な面もあることは重々承知しております。
それらも含めて全力で頑張りたいと思っています。
先ほどと同様に、未経験者用にも面接で未経験者だからこそ使えるコツやポイントを下記の記事で解説しています。
※参考:未経験でも介護職に転職できる?実際に入ってみてわかった〇〇な実態
介護転職時の履歴書【自己pr編】
こちらもまず例文からどうぞ。
2つご用意しました。
まずはサクッと簡易版。
ちなみに職務経歴書内の自己prにも使えます。
それは介護でも同様です。
利用者様からの反応や事業所の数値目標等を自分自身でもしっかりと設定して日々の業務にあたらせていただく所存です。
《実績》
・社内のベストヘルパーに2年連続で選ばれました
・ケアマネへの営業で利用者数を3倍に増やしました
・知り合いに声をかけてスタッフの数を倍にしました
続いてガッツリ版。
学生時代はずっとラグビー部に所属しており、中学時代は部長も勤めました。
貴社が提供する訪問入浴で貢献させて頂けると思います。
また、ラグビーをしながらボディメカニクス等々についても学んできましたので体の使い方等についての専門的な知識もあります。
資格も取得しました。
その知識を活かし自分自身の体のケアもしながら長く介護の仕事を続けていきたいと思っています。
もし腰痛等に悩む職員の方々がいたら技術や知識面でのサポートもさせて頂けると思います。
《実績》
・高校ラグビー全国2位入賞 (2016年)
・介護予防運動指導員取得 (2019年)
書き方のポイントとしては下記の4つを意識すると良いです。
- その①:PREP法で書く
その②:エピソードを交える
その③:欲しい人材を把握する
その④:自分語りをし過ぎない
詳しくは下記の記事で解説しています。
※参考:【例文あり】介護転職で採用されやすくなる自己prの書き方【5つの事を意識】
介護転職時の履歴書【趣味・特技編】
最後に趣味と特技ですが、こちらはできれば介護をなんとなく彷彿とさせるものがあればそれを書くのがベターです。
個人的には珍しいことであればあるほどおすすめです。
軽く面接に入る前のワンクッションとしての側面もあるので。
思わず面接官が前のめりになるものがあればあなたへの興味がガツンと膨れ上がります。
- また、仕事以外の雑談をするきっかけにもなり、これまでいまいちだった印象も一気に覆る可能性を秘めています。
侮るべからずです。
介護転職の採用率を上げる:履歴書の最終チェック
履歴書の作成が終わったら最後にチェックをして誤字脱字がないか、言い回しがおかしくないかしっかりと確認しましょう。
介護転職で失敗する確率を削ぎ落としていきます。
最終チェックは必ず第三者にお願いする
自分が作ったものというのは自分の頭の中では完璧にできているものです。
いざ確認しようとしてもどうしても抜けが出てきたりします。

なので必ず自分以外の誰かにお願いするようにしましょう。
時間があるならプロを頼る
もしまだ間に合うなら、できれば履歴書の添削はプロ(転職エージェント)にしましょう。
圧倒的に市場に詳しく精通していますし、クオリティが高いです。
- 良質な転職エージェントは履歴書の添削に限らず面接の同行や、交渉までしてくれるところがあります。
しかも全て無料です。
より転職活動が楽になりますし、採用率も上がります。
使わない手はないです。
介護系に強いおすすめの転職エージェントは以下のとおり。
介護系に強い転職サイト・転職エージェント3選
上記の3サイトに関しては下記の記事で詳しく解説していますので併せてご覧下さいませ。
※参考:【介護系に強い】おすすめの転職サイト・エージェント比較!業界人が選ぶのはここ
あなたの転職の成功を祈って。
おわり。
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