こんにちは、ユウ(@yuyuhoimin)です。
介護業界で働いて10年目、管理職をしています。

介護業界への転職を考えているんだけど未経験でも大丈夫かな?


僕も新卒22歳の時に介護業界に飛び込むときはやっぱり不安でした。
ということで今回は、
「20代で介護の仕事をするメリットやデメリットが知りたい人」
「介護業界への転職で失敗したくない人」
のために、じっさいの給料や現役介護士の声をピックアップしながら、介護転職で失敗しないためのコツなどを網羅的に解説していきます。
- この記事を書いているぼくは介護業界に勤めて10年目
- 面接官として実際に採用や人事にも携わっている
- 介護職員への研修やセミナー講師としても活動

20代こそ介護業界に転職すべき?
結論は、迷っているならするべきです。
もちろん全ての20代が絶対に介護職じゃないといけないというわけではありません。
ですが、繰り返しになりますが迷っているならするべきです。
今はストレスもほぼなく収入にも満足して生活できているからです。
介護士の年収は上がる
出典:ケア転職ナビ
上のグラフが介護職の勤続年数で見た年収の推移です。
見て頂いてわかるとおり、しっかりと上昇してます。
続いて上のスクショがぼくの直近でのお給料です。
月によって若干差異はありますが、ボーナスが約50万で2回あるのでそれを踏まえて年収を計算すると、
上記の計算でだいたい630万円くらいになります。

現役の介護士の体験談
続いて20代介護士のリアルな声をピックアップします。
初めて利用者さんの御家族とお話し、最近の様子を私の説明できる限りで伝えた。
息子様が「大変な仕事ですよね、母をよろしくお願いします」と声をかけて下さった。
人ひとりと関わることは、その人のことを大事に思う人の気持ちも背負っていくことになるんだなぁとしみじみしてしまった話です
— 新米介護士さゆり (@4zwo1UMDRJd42t4) November 14, 2021
今年の初め頃、大好きなおばあちゃんが亡くなりました。
元気だったのに突然いなくなってしまった。
情報系の大学でSEを目指して就活していましたが、おばあちゃんへの後悔から介護の世界へ進路を決めました。
これが僕が介護士になった理由。
仕事は大変だけどやりがいは沢山あります!頑張ります!— つっちょん🧢介護のお兄さん (@tttty_on) November 17, 2021
僕の施設で働いている派遣社員の人は経験豊富で色んな事を教えてくれる。
僕も多くの経験を積んで、派遣の先輩のように、色んな施設から求められる介護士になりたい!!
— かむろ@介護士 (@kamuro_kaigo) May 25, 2021



後ほど解説していきます。
高卒もかなり多い
よく、
「高卒ですが大丈夫ですか?」
というご相談を受けますが全く問題ありません。
ぼくの同期も高卒18歳や専門学校卒の子は大勢いました。
10代の介護転職について気になる方は下記の記事をどうぞ。
※参考:10代介護職員の転職事情
- 22歳で入社した僕も今ではもう32歳のおっさんですが、繰り返しになりますが満足して働けています。
以下からは、つい最近前で20代だった僕の10年間で感じたことを凝縮してお話ししていきます。
それでは僕が実際に感じた具体的なメリットとデメリットを以下から解説していきます。
20代で介護職に転職する7つのメリット
- その①:採用率が圧倒的に高い
その②:スキルが定着しやすい
その③:ちやほやされる
その④:昇格しやすい
その⑤:価値が高い
その⑥:職場恋愛も
その⑦:将来性
上記のとおり。
それぞれ順番に解説していきます。
20代で介護職に転職するメリット(1):採用率が圧倒的に高い
かなり採用率が高いです。
実際に僕が面接する時も若いと、
「お!」
と前のめりになります。
採用率が高いと言うことは会社の選択肢も広がります。
その分優良な企業に出会える確率も高まると言うことですね。
20代で介護職に転職するメリット(2):スキルが定着しやすい
若いとその分知識やスキルを吸収する速度が高いです。
介護に限らず仕事における大きなアドバンテージですよね。
介護保険のことや介護技術等々、覚えることが割と多いですからね。
20代で介護職に転職するメリット(3):ちやほやされる
結構大きな利点です。
高齢者にも特に中高年のスタッフからちやほやされます。
介護現場で働いていて如実に感じます。
許されるミスも多いですし何より働きやすいのは大きなメリットですね。

20代で介護職に転職するメリット(4):昇格しやすい
介護業界は割と昇格しやすかったり、役職につきやすかったりします。
理由は人材不足など色々有りますが事実として昇格しやすいのは確か。
- 若いとそれだけ勢いもありますし、同僚や上司からの期待値も高くさらに昇格しやすくなる傾向があります。
若くして責任者を任されることなんてザラです。

また早い段階で役職についていればその分、その先のポジションも狙いやすくなります。
僕の周りでも成り上がってる介護職員がたくさんいますよ。
20代で介護職に転職するメリット(5):価値が高い
前述した、『ちやほやされる』と似て異なるメリットです。
若いと体力的にも頼りにされます。
現場では活躍できる可能性が高いでしょう。
現場での市場価値が高いということは自分自身の存在意義や自己肯定感につながります。
仕事をする上でかなり重要な部分です。
20代で介護職に転職するメリット(6):職場恋愛も
職場恋愛、社内結婚がもう異常なほど多いです。
僕のところだけかもしれませんが(笑)
特に女性の割合が高い介護業界では男性はよりどりみどりかもしれません。

気になる方は下記の記事をどうぞ。
※参考:訪問入浴では社内恋愛・社内結婚が多い件
20代で介護職に転職するメリット(7):将来性
冒頭の年収の推移を表したグラフからもわかる通り、介護職員の処遇は徐々に改善され良くなっていってます。
- 事実として僕の会社でもベテランの介護職員さんは国の後押しもあり、制度の改正で月の給料が10万円近く上がっています。

また、介護の仕事はなくなる可能性も低いですし、スキルも蓄積されていくのでそういった意味でも将来性があります。
AI化が進む世の中ですが介護は完全なるAI化は不可能だからです。
サポートするテクノロジーはどんどん発達していくでしょうが、どこまで行っても「人間」の存在は不可欠です。
これは結構大きくていざ必要になるとみさんあたふたしてパニックになります。
幾度となくそういった現場を見てきました。
予め介護に関する知識や技術を体得しておくことは長い目で見て絶対に損はしません。



続いてデメリットも見ていきましょう。
20代で介護職に転職する3つのデメリット
- その①:ジェネレーションギャップ
その②:視野が狭くなりがち
その③:社会的評価が低い
上記のとおりです。
こちらも深堀りしていきます。
20代で介護職に転職するデメリット(1):ジェネレーションギャップ
介護職員の多くは40代です。
職場次第ですが、世代間の格差やコミュニケーションが取りづらい場面も多々あります。
ぼくも何回も言い争いになったことや、理不尽だと感じることもありました。
20代で介護職に転職するデメリット(2):視野が狭くなりがち
20代で介護業界に勤めること自体はもちろん推奨するんですが、ブラックなところに当たってしまうと長時間労働で感じがらめになってその世界しか見えなくなってしまいます。
そうなると負のスパイラルから抜け出せなくなってしまいます。
なので外部とのコミュニティや介護以外の勉強もできる範囲でしておくことをお勧めします。
僕も興味本位で本ブログを運営するようになってからたくさんのことに気づき学びを得ることができ、収入も上がりました。
※参考:介護職の副業はブログがベストな3つの理由
20代で介護職に転職するデメリット(3):社会的評価が低い
20代で若いとどうしても同級生や周りの目が気になりがちです。
僕もそうでした。
友達に堂々と、
「介護の仕事をしてる!」
と言えない時期がありました。
もちろん今は言えますが。
また、事実としても介護職に対する社会的な評価は決して高くありません。
むしろ低いです。
気になる人には負担になります。
前述した通り介護職で高収入な人はたくさんいますので。
よくある質問:未経験からでもOK?
介護は無資格・未経験でも始められます。
ぼくもそうでしたし、周りの同期や面接にくる子も無資格・未経験なケースが多いです。
なので安心してください。
十分やっていけます。
資格は働きながらでOK
難易度も全く高くありません。
転職するときは会社がそういった制度を用意しているかどうかもしっかりと確認する必要があります。
介護職に向いている人
- 単純作業が苦手な人
- デスクワークが嫌いな人
- 仕事にやりがいを求めている人
上記に該当する20代の方に介護職は特におすすめです。
介護は対人サービスなので常に変化します。
臨機応変な対応が求められることが多々あります。
また、時にはいろんなことが起こりすぎてがパニックになることもしばしばあります。
しかし、言い方が適切ではないかもしれませんが、良い意味で退屈しません。

合わないと思ったら
「もうこりゃどうしても合わないな‥。」
と思った時はスパッと辞めてしまっても良いと思います。
早い段階での決断ができる点も20代の特権です。
そのくらい決断が早くてもいいかなと個人的には思います。
前述した訪問入浴もそうですがそれ以外にも事務寄りの仕事や営業寄りの仕事、施設か在宅かでも変わってきます。
自分に合った介護の職種を見つけるためにも早い段階(20代)でのスタートはお勧めです。
下記の記事では、現場以外の介護系の仕事を紹介しています。
※参考:介護経験を活かせる他業種の仕事7選
20代で介護職に転職する3つの注意点
- その①:甘く見ない
その②:若さに依存しない
その③:ブラックを選ばない
上記のとおり。
ひとつずつ解説していきます。
20代で介護職に転職する時の注意点(1):甘く見ない
たまに20代で明らかに介護だからと言って舐めプしてくる人がいます。
一昔前より介護業界の採用は厳しくなっています。
最近、履歴書を返却することが増えてきて複雑だけど感慨深い。
人手不足にあえいでいた我が職場が選ぶ立場になるなんて。
過去の自分に教えてあげたい 笑
— ねこ☘️ (@neko_kaigo) October 6, 2021
当たり前ですがなんの対策もせずに入ろうとしても突っぱねられます。

20代で介護職に転職する時の注意点(2):若さに依存しない
こちらは採用された後のお話です。
20代で若さとパワーが有り余っていると、介助等々を力任せにする人がいます。
後から必ずしっぺ返しを喰らうことになります。
こちらも今大丈夫だからと言って過信せずにしっかりと対策をしていきましょう。
※参考:介護士におすすめの腰痛ベルト5選【業界10年目がシーン別に厳選】
20代で介護職に転職する時の注意点(3):ブラックを選ばない
勢いで、何も対策せずに転職するのはやめましょう。
30代40代の人と比較すると社会経験が少ないのは否めません。
自分一人ではなく、プロに聞いたり情報をできる限り集めたりです。
介護職への転職で失敗しないために
介護転職の成功率を上げるためにリサーチとターゲティングをガッチリと固めてください。
例えば下記のようなアクションを行うと良いです。
- リサーチ:SNSを使う
ターゲティング:非公開求人を狙う
それぞれサクッと解説していきます。
SNSを使ってリサーチ
SNSはリアルな情報が拾える優秀な就活ツールです。
SNS自体で求人や応募を行なっているケースも珍しくありません。
実際に働く人を見つけることもあります。
また、仲間を作ることも可能です。
TwitterやInstagram、Facebookまでチェックしてできるだけ情報を集めましょう。
非公開求人に絞る
普通にネットでググって見る求人は一般公開されたものです。
良い条件で期限や人材を厳選している「非公開求人」を狙いましょう。
当然良い条件の職場に巡り会う可能性が高くなります。
非公開求人のチェックには転職エージェントを活用するのが最も効率的です。
介護系に強い転職サイト・転職エージェント3選
大手を中心に2〜3個くらい登録しておけばOKです。
多すぎると管理も大変だし、うざいですからね。
上記の3サイトに関しては下記の記事で詳しく解説していますので併せてご覧下さいませ。
※参考:【介護系に強い】おすすめの転職サイト・エージェント比較!業界人が選ぶのはここ
転職にはリスクがつきものですが、転職活動にはリスクがありません。
転職のプロの話を聞きき、「転職しない」と決めるのも良しです。
上手に活用してブラック企業を避け、ホワイト企業を選ぶ確率を高めましょう。
動き出した人から変わっていきます。
おわり。
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